interview✴Lindy【保護猫団体MadCatZ代表】
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はじめまして! 東京を基点とするアニマルレスキューチーム【MadCatZ】です♪
わたしたちは、地域猫の保護や譲渡会をはじめ
音楽で猫たちの命を繋げるライブ募金活動など、
動物の殺処分廃止に向けてさまざまなイベントを企画しています。
このサイトではわれわれ【MadCatZ】の活動のご紹介も含め、
猫に関わる時を過ごすさまざまな方への取材やスタッフの経験談を通じて、
猫と共に生きることについて、読者の皆さまと一緒に考えていけたらいいなと思っています。
そして、そんな猫に関わる人のことをまるっと“ねこキチ”と名付け
このサイトの名前も“ねこキチクラブ”という名前にしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
◆保護猫団体MadCatZ代表・Lindyへインタビュー
さて、記念すべき第一回目は自己紹介も兼ねて、
われわれ【MadCatZ】の代表・Lindyへお話を聞いてまいりました。
Lindy(リンディー)
東京都出身 シンガー・保護猫団体【MadCatZ】代表
愛玩動物飼養管理士資格保有
↑こちらでLindyさんの歌声も聴けますよ♪
◆最初は猫ではなく犬だった
スタッフS(以下S):
保護活動をはじめたきっかけを教えてください。
Lindy :
一番最初は、小学生の時だと思います。
ある日家の玄関を開けたら、一匹の犬が迷い込んで来ていて。
「おとうさん、犬がいる!」って保護したのが一番最初のきっかけです。
S :
最初は猫じゃなくて犬だったんですね!
Lindy :
そうなんです。
もともと猫や犬だけじゃなく、動物全般が大好きで、縁があるみたいで。
カエルが道路の真ん中に落っこちていたのを見つけたりもしていましたし(笑)
そんな時は道の端に移動させたり、
鳥が巣から落ちてしまっていたら戻してみたり。そんな日常でした。
そして動物ってすごく義理堅いというか。
そういうお手伝いをしたときに、
言葉じゃないところでちゃんと「ありがとう」を伝えてくれるってことを
昔から感じていました。
S :
そう感じた具体的なエピソードなどはありますか?
Lindy :
10年くらい前の雪の日に、私が車に乗っていた時に交通事故にあったことがあるんです。
それもフロントガラスが大破するほどの大きな事故。
それなのに私、無傷だったんですよ!(笑)
でもおかげで帰る時間が遅くなってしまって。
当時、最初にお話しした保護した犬がもうだいぶ年老いていて
毎日眠ってばかりいたんですね。
その日も、私が帰宅したときにはうとうとしていたんですけど
ただいま、遅くなってごめんねーって頭を撫でたときには顔をあげて挨拶してくれたんです。
そのまま私は着替えをしようと部屋を移動したので目を離したのですが
その少しの間にその犬は最期を迎えていたんですよね。
老衰だったので身代わりとは少し違うかもしれないけれど、
私が無事に帰って来られたのはこの子がいたおかげかなって感じました。
S :
帰ってくるのを待っていてくれたんですね。
Lindy :
そうですね、動物は見返りも計算もなく愛してくれる。
だからこそ義理堅いなって思います。
◆保護猫活動の大変さ
S :
今では30匹以上の保護猫のお世話をしているLindyさんですが、
一番最初の保護猫ちゃんはいつからいるんですか?また、いつからそんなに大家族に?
Lindy :
最初の犬と入れ替わりくらいの時期なので10年ほど前ですね。
今もいちばん仲良しのミユが最初で、そこからどんどん増えていきました。
家族も猫や動物が好きなので、私以外も色々拾ってくる(笑)
それだけじゃなく、残念なことですが、家の前に置いて行く人もいましたね。
今では実家に6匹、第1・第2シェルター合わせて21匹になりました。
それから保護予定の河川敷の子たちを合わせたら30匹以上ですね。
(第一シェルターのみなさんがお出迎え)
S :
そんなにたくさんいたら、お世話も大変ですね!
1日のスケジュールみたいなものは決まっているんですか?
Lindy :
まず実家にいる子にごはんをあげて、トイレの掃除。
次に第1シェルターの子たちのごはんと掃除。
それが終わったら河川敷に移動して保護できる子がいるか確認。
そのあと第2シェルターでごはんとトイレの掃除です。
それに加えて具合が悪い子や、避妊・去勢手術の予定があれば、
合間に病院に行きます。
(第2シェルターのグルメちゃん。第2シェルターはエイズキャリアや腕がない子など、重病猫ちゃん用です。)
S :
お世話だけで1日が終わってしまいそうな忙しさですね・・・!
それをほぼおひとりで行なっているんですよね?
大変じゃないんですか?
Lindy :
そうですね(笑)
その間に音楽活動も入ってくるので、1日が本当に早いです。
でも、大変だなぁって自覚は正直あまりないんですよね。
そんなことを考える暇もないというのが本音です。
例えば、譲渡が決定してシェルターを去った子がいたり
あとはあまり良い例ではないのですが、虹の橋を渡ってしまった子がいたときに
今まで費やしていた通院時間やお世話の時間などが減っていることに、
いなくなってみて初めて気づくんですよね。
だから普段は大変だなぁとは思っていないです。
それよりも楽しいことの方が断然多いですよ!
◆うれしいこと・つらいこと
S :
猫はしあわせのかたまりですもんね!
そしてMadCatZの猫ちゃんたちはみんな個性的でおもしろいですし(笑)
では、この活動をしていて楽しかったこと・嬉しかったことを教えてください。
Lindy :
なんといっても、慣れてなかった野良出身の子が心を開いてくれたときですね。
保護してすぐの時は何をしてもシャーシャー言われちゃうんですが、
それが徐々に触れるようになったり、ずっと隠れていた場所から出て来てくれたり。
ここがあったかい場所なんだよってことが猫に伝わったのかなって思うと本当に嬉しいし、
幸せにするぞ!って改めて思うんです。
そうなるまでには長くて1年くらいはかかっちゃうんですけどね(笑)
S :
逆に、つらかったこと・かなしいことはありますか?
Lindy :
病気や事故で亡くなってしまった時は辛いですね。
外で暮らしていると、その確率は高いのでいつも油断できません。
できるだけそんな不幸のないように努めてはいますが、
どうしてもその瞬間を迎えてしまう時は自分の顔が変形するくらい泣きますね。
そして30匹以上いるので、完全に1対1で相手してあげられないのも辛い時があります。
でも、誰かが亡くなっても泣いてばかりいられないくらいお世話に追われているので(笑)
逆に救われる部分でもあるんですよね。
◆今後について
S :
今後の展望や目標を教えてください。
Lindy :
今の第1シェルターをオープン型シェルターにしたいです。
もともとここは祖父の住んでいた家なんです。
祖父も猫を好きだったのでどんどん増えていって。
そして祖父が亡くなった時から、猫だけのおうちになりました。
水道も電気も通っているから、少し片付けてカフェみたいなことをしたいんですよ。
イベントもできる、猫好きが集まる場所、みたいな。
猫を飼いたくても飼えない人が遊びに来られたら楽しいかなって思って。
S :
最近そういった保護猫カフェは増えていますよね。
でも現実問題、そのためにお金は必要ですよね・・・
Lindy :
そうですね。
実は今まではこの活動はあまり公表していなかったんですよ。
金銭的にも自分で稼いだお金でやりくりして来たんですが、
思い切って口に出してみたら応援してくださる方にたくさん出会えて。
その流れで、ありがたいことに最近では寄付してくださる方もいらっしゃって・・・
本当にありがたいです。
そのおかげで救えた命もありますから。
S :
実際に、最近まで私も知りませんでしたからね。
Lindyさんがここまで本気で保護猫活動をされていたこと。
Lindy :
自分が好きでやっていることだし、言いふらすのも違う気がしていたんです。
でも、口に出してみたことで、最初はひとりで戦っている気持ちだったのが
今は少しずつひとりじゃないって思えてきています。
そうそう、こういう活動をしていることをSNSで伝えるとたまに
ありがとう!って言われることがあるんです。
最初はすごくびっくりしたんですよ。なんでありがとうなんだろう?って(笑)
でも、今ではなんとなくわかってきた気がするんです。
うまく言えないですけど。
S :
うんうん、
もしかしたら何か事情があって保護したくてもできない人だったり、
前世が猫だったりするのかもしれないですよね!←
では、最後にひとことお願いします。
Lindy :
(スタッフSの独断で、こちらはLindyさんのお言葉そのまま掲載します。)
こんなねこキチを応援してくれて本当にありがとう。 もっともっと沢山のニャン達を幸せに出来るように頑張るよ! これからもよろしくね!!!
S :
ありがとうございました!!!
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